うつ病と虚弱体質が改善されて(OFさん)
5月から毎月2回、岡田先生の教室に参加させて頂き、文字通り、体質改善ができ、
治したかった『うつ病』も、ほぼ完治(西洋医学的に、薬をのまない状態)、
といえるところまでたどり着くことができました。

私が岡田先生の教室に参加させて頂いた一番の理由は、
かれこれ10年ちかく患っておりました『うつ病』を治したい一心からでした。
加えて、20代からの病気がちな生活(虚弱体質)を、どうにか体質改善し、
これから先の人生は、元気で幸せに過ごしたい!という強い願望がありました。
食事をかえることで、精神的に元気になれるのか?という不安な気持ちはありましたが、
藁をもすがる思いでの受講開始でした。


5月にスタートした基礎科のクラスには、
『基本的なマクロビオティックの料理を習う、料理実習教室』と思い参加しました。
ところが、はじまってみると、毎回の授業では、マクロビオティックの知識、調理実習だけではなく、
生活全体をとおしての、ものの考え方、生き方、食べ方、調理法(=『恭子式マクロビオティック』)
に関するお話をお聞きすることができました。
単に、参加者全員でお料理を作り、陰陽五行などマクロビオティックに関する知識を学ぶ、
と思っておりましたので、これには大変おどろきました。
(時には、先生が「謎掛け」のようにお話されるので、
これが、マクロビオティックと直接関係あるのかな???と思うこともありました)

授業も回が進み、毎回お話をお聞きしていくうちに、
実は、先生のお話の中にこそ、たくさんの「学び=体質改善の鍵」があることに気がつきました。
時には、そのお話を、厳しく感じるときもありましたが、なんども振り返って考えてみると、
「なるほど」と納得でき、自分の考え方やものの捉え方を、少しずつ変えていくことができました。

だんだんと、なぜ自分が「うつ」になったのか、ということも、自覚できましたし、
またどうすれば、穏やかな気持ちで、自分も家族も、
また自分を取り囲む人も、みんなが仕合せに生きていけるのか、
ということも、捉えられるようになっていきました。
(これはまだまだ道の途中で、きちんと実行できるには遠いですが)

あっという間の半年間でしたが、その間に教室でお聞きしたお話は、膨大な量で、
今ではそのひとつひとつが、わたしにとって『宝もの』になっています。
(とくに、先生からお聞きした、
『こだわりすぎない』『かかわりすぎない』『求めすぎない』というお話は、
私が、これまでの人生を反省し、これからの人生を「前向きに」生きていく上で、
座右の銘とも言えるほど、貴重なお話となりました。)


基礎科を終えてみて、これほど早くに体質改善(うつの克服)ができた理由は、
ひとつには、先生のきめ細やかなご指導のもとで、マクロビオティック食を実行でき、
身体面での変化があった、ということもありますが、
それ以上に、先生からお聞きした、多くのお話がきっかけとなり、
自分の心の持ち方や、ものの捉え方がかわり、精神面でのよい変化を得られたことが、
大変大きかったと実感しております。

これからも、恭子式マクロビオティックで習った、おいしいお料理で身体面を整えつつ、
先生から頂いたたくさんの『言葉』『お話』を何度も思い起こし、精神面も磨いていきたいと思っています。
日々、僅かずつでも、穏やかに、やさしい気持ちで生きていけるよう、精進していきたいと思っております。


病気がきっかけとはいえ、先生に出会えたこと、
『恭子式マクロビオティック』を学ぶチャンスを得られたことに感謝しております。
これからも身につけたことを大切にし、勉強も続けていきたいと思います。
今後とも、変わらずご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


なお、身体面で、具体的に何を取り入れ、どういった変化があったか、ということに関しましては、
以下に自分の記録として、付け加えておきます。

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食事を変えてからまず一番に変わったことは、
状態のよい「大きい便り」がきちんと毎日あるようになったこと。
 (それまでは、どちらかというと、お酒をたくさん飲んでいたこともあって、
お腹がゆるいことが多かったのです)
それと、玄米を食べ始めてから、少しずつですが、
気持ちのブレ(落ち込んだり、舞い上がったり)がなくなり、
安定した気持ちで過ごせるようになったことも、わたしにとっては大きな変化でした。
気持ちが安定したことで、坑うつ剤の量を減してみよう、と思えるようになり、4月半ばに減薬がスタートしました。

5月に入って、教室に通うようになってからは、
食材の選び方、調理の方法、食事の食べ方などを、きめ細かく授業で教えて頂きました。
授業は緊張の連続でしたが、少しずつマクロビオティックを実践できるようになっていきました。

毎回、先生に習ったことは、とにかく実行してみました。

『毎朝、起きたらまず梅生番茶をのむ』
『薬草茶を飲む』
『主食は玄米、おかずは少なく、菜食で(主食とおかずの割合が5:3になるように食べる)』
『みそ、しょうゆなどの発酵食品をしっかり取る』は特に重要だと思い、きちんと実行していました。

坑うつ剤の量は少しずつ減っていましたが、疲れやすい体質はなかなか変わりませんでした。
3回目の授業あたりまでは、電車とバスを乗り継いで先生のお宅まで行くのは、とてもつらかったです。
とくに、完全マクロ食にしてから3ヶ月目の6月には、好転反応(眠気と頭痛)が重なり、とても辛い状態が続きました。
(ただ、不思議なことに、気持ちの落ち込みは全くありませんでしたので、マクロ食を続けることに不安はありませんでした。)

このときの体調不良については、ちょうど授業で好転反応についての説明がありましたので、
あまり不安にならずに乗り切る事ができました。
7月に入るころには、好転反応の辛さもおさまり、止まっていた生理が復活し、
身体が軽く良く動けるようになり、体調の好転を実感できました。
身体面、精神面両方の好調を感じたことで、坑うつ剤の減薬はさらに進んで、
3錠飲んでいた坑うつ剤が、この時1錠まで減っていました。

ところが、7月半ばになって、それまで順調だった食事の調整が、急に辛くなりました。
食べても食べても、1〜2時間すると、ものすごく空腹になります。
以前はまったくほしくなかった『甘いもの』が無性に食べたくなり、
やめられていたお酒が、また増えてしまいました。
食べ物が歯にしみるようになったり、粉もの(パンやうどん)ばかり食べたくなりました。
さらに、減薬を焦ったため、坑うつ剤の副作用(ひどい吐き気とめまい)が重なり、
授業7回目はお休みしてしまいました。
(減薬のペースについては、岡田先生から『焦らないこと!』というアドバイスを頂き、
少しゆっくりペースに戻したので、薬の副作用は1週間ほどでなくなりました)

8月に入ってからは、さらに食事のコントロールが難しくなり、過食症のような状態になり、
大変不安を感じるようになりました。
初めて、1週間分の食事と大小のたよりの記録をもって、先生に相談をしました。
ずいぶん長い時間、お話を聞いて頂きました。
授業の中では、なかなかゆっくりとお話などはできませんので、
授業のあと、じっくりとお話を聞いて頂き、精神面でのアドバイスを受けられたことは、
ほんとうに有り難く感じました。
身体面でのアドバイスは、このときは、もう少し 「植物性たんぱく」の摂取をすることと、
暑い夏は少々の生野菜はとること、ごはんの量を少しふやしてもいいのでは?ということでした。
そして、厳しいマクロビオティックを3ヶ月つづけたことで、排毒が進み、
ミネラル不全の兆候がでてきたことも、教えて頂きました。

心が弱く、精神力がないため、食事をコントロールできないと悩んでいたので、
先生に、きめ細やかに食事のアドバイスを頂き、悩みをきいていただけたことは、
とても心強く、ホッといたしました。


岡田先生のアドバイスを頂いて、8月の後半から、おすすめのミネラル剤を飲むようになりました。
主食のごはんも、玄米はやめて、分づき米を中心にしました(雑穀もできるだけいれて)
生野菜も少しずつ摂るようにし、ちりめんじゃこなどの小魚も、少しずつ食事に取り入れるようになりました。
ミネラル剤を飲み始めて2〜3日で、びっくりするほど空腹感がなくなりました。
甘いもの、アルコール類も、ほしくなくなりました。
身体も疲れにくくなり、暑い夏でしたが、よく眠れ、夏バテもせず、元気に乗り切ることができました。

9月に入ってからは、意欲もわいてくるようになりました。
岡田先生の教室に通うまで、1年以上パスにも電車にも乗れないような、引きこもった生活をしておりましたが、
友達とあったり、本を読んだり、買い物にでかけたりもできるようになりました。
『しんどい、しんどい』と思いながらこなしていた家事も、
根気よく、丁寧に、辛く感じずにこなせるようになりました。
気がつくと、『普通の生活』ができるようになっておりました。


今は、人生にはいろんなことがあり、全く病気をしない人なんていないのだ、ということを知りました。
そして、病気(精神面も含めて)にかかったとき、日々の生活の中で、自分や家族の身体や心の状態に、どう対処し、
乗り越えるかという知恵(食事や気持ちの持ち方、考え方、自然療法など)をしっかりと身につけておくことが、
とても大切なのだということを学びました。
病気がきっかけとはいえ、『恭子式マクロ』に出会えたことに感謝し、
これからも勉強を続けながら、生活のなかに生かしていきたいと思います。


2008年9月 


 恭子から一言
 実はこの方のレポートは、一度提出なさったものを、書き直しをお願いしました。
マクロビオティックの食事の実行だけで、うつ病が改善したかのような、レポートだったからです。

マクロビオティックの食事に改善すること、だけでは、実は、根本の健康は得られないのです。

その辺が、自覚できないと、また、病気を、繰り返してしまうからです。
特に、マクロビオティックを実行して、半年くらいの間は、ルンルンに、改善される方が多いです。
ところが、その先があるのです。また、崩れるのです。

病気というものは、生き方を変えるところまでいかないと、「一難去って、また、一難」の繰り返しになるのです。
これは、精神的な病でもある、うつ病の方だけに、限らないのです。

この症状、○○病、が治っても、数年立つと、人間生きている限り、また、病気にぶつかるのです。
根本に 「気づくこと」 がないと、繰り返すのです。
一過性の答えでは繰り返すのです。

また、難病を抱えた方の大部分が、危ないなあ、と思う時が共通しています。

食事を改善して半年くらい経って、ルンルン状態に、体が元気になると、「治った」と思って、「糸の切れた凧(たこ)」状態になるのです。

そういう方を何人も何人も見てきました。
この先があるのです。何十年かかってなった、病気であり、クセ(性格傾向)なのです。
半年で、改善されるものではないのです。

例えば、この方は、抗うつ剤を、減らすだけではなく、ほとんどやめてしまうところまで、いきました。
私は、まだ、全部やめるのは、早い、とアドバイスしました。

また、お勤めも始めました。
これも、まだ、早いのです。

これも、実は、「求めすぎ」ているのです。

ゆっくり、確実に、「病気を治す」のではなく 「病気が治る」自分になっていただきたいのです。
焦らないで、「恭子式マクロ」を、学んでいただきたいとせつに思っています。

私がよく言うのは、「ご利益主義」ではなく、真に運が良くなること、を目指していただきたい、のです。

目先の病気が治ることだけを求めるのは、「ご利益主義」です。それだけを願望していると、「一難去って又一難」となります。これは「病気を治す」ことです。
そうではなくて、病気をしても治ればいいのです。今までの人生、風邪は数々ひいてきましたね。そして、そのつど治ってきましたね。治ればいいのです。「病気が治る」自分、つまり、運のいい自分になることです。